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| 道服と輪袈裟 |
さて、今日は「黒の日」です。「く(9)ろ(6)」の語呂合せで、京都黒染工業協同組合によって制定され伝統染色の黒染めをPRし、黒紋服や黒留袖の普及を図る日なのだそうです。他にも、「黒にんにくの日」「黒酢の日」「黒豚の日」「黒豆の日」、さらに、日焼けした黒い肌がトレードマークなことから、「松崎しげるの日」というのもありました。黒ければなんでもOKのようですね。
我々僧侶のイメージカラーといえばやはり「黒」でしょうか?法衣にもいろいろ種類がありますが、一番着用の頻度が多い法衣は「道服(どうふく)」だと思います。檀家さん宅へのお参り、研修会、簡易な宴席などにも着用しています。つまり、普段着として用いられている衣となっています。直綴(じきとつ)という法衣を簡略化したもので、他の法衣と比べると袖が小さくつくられています。振袖と留袖の違いみたいな感じです。そして、道服を着用したときは首から輪袈裟(わげさ)をかけることになっています。駅伝で渡し合うタスキのようなものです。夏用、冬用、記念品と様々な種類があって、功労者などにしかかけられない輪袈裟もあるんですよ。
そのほかに黒いものはといいますと、思いつくままに、先ほどの食べ物の他に、カラス、クロネコ、ゴリラ、コーヒー、チョコレート、醤油、ソース、海苔、墨、石炭、火山岩、夜空、黒潮、墨汁、礼服、喪服、黒板、タイヤ、名探偵コナンでは黒づくめの組織などなど。
さぁこれで、今日は黒いものが目に入ってきてしかたなくなることでしょう。今日も楽しい一日を。

