憲法記念日

 

 晴れ空が広がるいいお天気の京都東山です。今日は、「憲法記念日」となります。円山音楽堂ではこれから憲法集会が催されるようです。憲法記念日は国民の祝日で、「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」と法律で定められています。

 日本国憲法とは、1946(昭和21)年11月3日に公布され、その半年後の1947(昭和22)年5月3日に施行となったことはご存知のことと思いますが、では、日本国憲法の三原則というと…?昔、学校で習って覚えたはずなのですが、私はスラスラと出てきませんでした。

 ということで、調べてみますと、

  1. 国民主権…国民主権とは、日本国憲法第一条に定められているもので、国を統治する権力は誰にあるのかが記されています。日本国憲法の前文では「ここに主権が国民に存することを宣言し」と、国民主権の原則が示されています。
  2. 基本的人権の尊重…基本的人権とは、人間が生まれながらに持っている人間らしく生きる権利のことです。日本国憲法第11条では、「この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利」とあり、必ず守られるべき権利となっています。
  3. 平和主義…平和主義を簡単に説明すると、他国と戦争せずに平和な暮らしを維持することです。そのため、日本国憲法第9条では、「戦争放棄」「戦力の不保持」「交戦権の否認」を定めています。この平和主義の原則は、第二次世界大戦で国内外の多くの人々を失わせてしまったことへの反省から、悲惨な戦争を二度とくり返さない強い決意のもと掲げられました。

 憲法に限らず、法律や条例、契約書、身近なところでは町内会則、家庭内の約束事まで、ありとあらゆるところにルールがあります。最近ではコンプライアンスに取り組む企業が増えて、法律だけではなく、すべての決まりを守ろうと努力されるようになってきています。

 われわれ仏教徒は仏さまのみ教えを守って(=持戒)暮らしています。ルールを守らないとバチがあたるからとか、誰かに強制されるから守るとかではなく、自分からルールを守っていく、このことは、お得ではなくお徳となって、しかも陰徳を積むことにもつながると思います。「陰徳あれば陽報あり」ですね。今日も楽しい一日を。