菖蒲華

 

 いいお天気の京都東山です。ウグイスの声が聞こえてきます。「ほう、法華経~」

 さて、七十二候では、「菖蒲華(あやめはなさく)」を迎えています。「菖蒲」と書いて、「しょうぶ」とも「あやめ」と読めるそうですが、菖蒲華は、アヤメのことのようです。

 本堂内の襖には写真のようにお花の絵が描かれてあります。お檀家さんに描いていただいたもので、一見、あやめに見えるのですが、これは「アイリス」です。他にも、「カキツバタ」なんかもよく似た花としてあったりして、違いがよく分かりません。

 5月から6月にかけて見頃のアヤメとカキツバタですが、どちらも同じアヤメ科の花で、どちらがどの花なのか分かりにくいのですが、よく見ると花びらや葉の特徴は少し違っているのがわかります。それよりも、咲いている場所で覚えるといいかもしれません。乾燥した草原に群生するのはアヤメで、水辺や沼地の湿地に咲くのはカキツバタです。

 アイリスは海外原産の種類で、花びらの根元に比較的幅の広い黄色の模様があって、少々華やかな感じがします。これで、見分けもバッチリでしょうか。

 近畿地方は梅雨明けしました。これは、1951年の統計開始以降最も早い梅雨明けだそうです。そして、29日(日)以降は猛烈な暑さになる所があり、熱帯夜も続くようになる予報で、これから夏本番、熱中症に十分に気を付けたいところです。今日も楽しい一日を。