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| 天台ジャーナル第266号 |
さて、<天台広報>天台ジャーナルが発行されました。「月のはじめに75」から一部記事を抜粋してご紹介します。
万博は当初国威発揚の場として利用された。ところが1994年の博覧会国際事務局(BIF)の総会において、人類の課題が次々と生まれる中で、その解決に取り組む姿勢も必要だろうという意見が出た。その結果、万博において「現代社会の要請にこたえる今日的テーマ」を掲げることが決議されたのである。
その結果、今回は「いのち」が主要テーマに選ばれたという。「いのちをつな ぐ」「いのちを救う」「いのちに力を与える」という3つのサブテーマを柱に、いのち輝く未来が描けるの か、その可能性を探る万博でもある。発展途上型の万博ではなく、成熟型万博の姿を示す時代ではないかというのである。
永遠に埋もれていたであろう「火星の石」が今回展示され、「いのち」を吹き込まれた。これから宇宙との架け橋となろう。石はきまりが悪いかもしれない。しかし仏教でいう縁は、その広がりにより多くの気づきを生み、人々を支える。
万博ではウクライナもパレスチナも身近に感じられる場所がある。日本の優れた環境技術にも触れられるし、いずれにせよテレビなどで断片的にしか知り得ないことがらを、同じ空間で考える機会も与えられる。
もちろん外国に行かなく ても、世界の文化に接し、音楽や食物も楽しめリフレッシュすることができる。音楽といえば、天台声明の出番もある。
今回の万博の象徴は、大屋根リングだ。この世界最大の木造建築は、欠けたるところのない円を描いている。伝教大師は、天台宗の教えを円教といわれ、人々に説いた。
今日も楽しい一日を。
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