曇り空の京都東山です。今日は、百穀を潤す雨が降るという、「穀雨(こくう)」となりました。手元の暦には【清明の頃より穀雨の時節まで雨多し 春雨降りて百穀を生化す依って穀雨と云う】とあります。
この時期に降る雨は、百穀を潤すとされる恵みの雨なので、種蒔きに絶好の季節です。農業でも、田植えや種まきの準備を始めるのに適した時期とされていて、昔からこの時期に農作業を進めると豊作になると信じられているそうです。長雨になると「菜種梅雨」と呼ばれますね。
あらゆる種類の花が咲いて、あちらこちらに、何かの花が目に入ってくる美しい季節となってきます。例年ですと、雙林寺ではタンポポや大つつじも花が咲き始めるのですが、今年は少し遅いようです。
そういえば、「花笑む」という大和言葉があります。特に、厳しい冬を越して春の花が咲くときに表現する言葉だと思うのですが、花も笑うし、花を見ると私たちの顔も笑う。中国では、「笑」は「咲」から変化した漢字なのだそうです。
そんなことで、お仏壇にはもちろんのこと、玄関やリビングにも様々な花を飾って、カラフルに春を呼び込んでみてください。今日も楽しい一日を。