桜の見ごろとは?

 いいお天気の京都東山です。が、寒の戻りでしょうか、最高気温は11℃の予想と寒いです。道行く人は、マフラーにコートと厚着されています。どうぞ体調管理にお気を付けください。

 さて、円山公園の桜は見頃を迎えている桜もありますが、雙林寺境内の桜は、ちらほら咲き始めたくらいで、気温も上がらないので、満開にはまだ少しかかりそうだと思われます。

 ネット上では、「桜の開花情報」があちこちで公開されています。開花情報が始まると毎日気になって、なんだかソワソワしてきます。「まだ咲かないな」とか「今、見に行かなくては」とか「まだ間に合うんじゃないかな」などなど。自分の予定に桜は合わせてくれませんから、あれこれ迷っているうちにどんどん時間が過ぎてしまい、結局、「思っていた桜を見ることができなかった」みたいなことになってしまったりします。せっかく出かけて行ったのに、満開ではなくて、早かったり、散り始めていたりで、タイミングがずれてしまうということは、あるあるなお話ですね。

 ですけれども、例えば、三分咲きであろうと散り始めていようが、それはそれで美しくはないでしょうか。これから咲こうとするつぼみには春が来たことを感じたり、楽しい気持ちになれますし、散り始めていたとしても、花吹雪の中を歩くと、ドラマのワンシーンの主人公にでもなったような気になれたりするじゃないですか。

 つまり、桜を見に行くことができれば、いつでもどこでも楽しめるように思います。目の前にある桜の状態はそれぞれにいいところがあるので、そこを見つけて楽しむことが大切なのではないでしょうか。満開でないといけないというのは自分のこだわりで、満開だけにとらわれすぎると、悔しかったり、残念にもなって、桜に対して文句たらたら言いたくなります。桜には何の罪もないのですけれども。

 これは、生きていくコツにも通じるように思います。周りに合わせていいところを見つけて、明るく楽しく過ごせるやわらかい心を持つようしたいものです。今日も楽しい一日を。