曇り空の京都東山です。今日はお聖天さまご縁日となります。毎月のご縁日にはお寺へのお参りをおすすめします。みなさまの所願が成就しますように。
さて、明日は節分です。節分とは字の通り「季節を分ける」ことですが、世間では立春の前日だけを節分といっているように感じますが、立春、立夏、立秋、立冬の前日も節分なのです。
そして、節分といえば、恵方巻ですよね。今年の恵方は「庚(かのえ)」ですから、恵方巻は「西南西」を向いて食べましょう。そこで、恵方巻を食べるにはルールがあるようです。
- 歳徳神さまがおられる恵方を向いて食べること!
- 黙って、神さまに集中して食べること!
- 無心で一気に食べること!
ということらしいので、どうぞ、この3つのルールを守って、お召し上がり下さい。
恵方とは、「歳徳神(としとくじん)」という神さまがおられる方角を指します。「あきの方」とも呼ばれます。しかし、その場所は毎年変わりますから今年の恵方は?と確認することが必要です。歳徳神は、俗に年神様ともお呼びしますが、その年の幸福と財産を司る神さまで、昔は、初詣も恵方の方向にある神社へ参ったり、初めての事を行うときは恵方を意識したり、大切にしていたそうです。生活に溶け込んでいた風習で、豆まきとか恵方巻ばかり食べていたのではなかったようです。
歳徳神の由来には諸説ありますが、牛頭天王のお后である頗梨采(はりさい)天女だとも櫛稲田姫(くしなだひめ)とも言われており、牛頭天王と波利采天女の間に生まれた「八王子」を「八将軍」とも称しまして、それぞれの方位を司る重要な神さまとなられています。また、牛頭天王は須佐之男尊と習合しましたから、八坂神社の御祭神となっておられています。今日も楽しい一日を。