今日は一粒万倍日

しょうぐうさん
 朝から雪がちらついていました京都東山です。今日で1月は終わりですね。「一月往ぬる二月逃げる三月去る(いちげついぬるにげつにげるさんげつさる)」です。お正月から3月までは行事が多くて、あっという間に過ぎてしまうことを、昔の人はうまくいったものです。

 そして今日は「一粒の籾が万倍にも実り、立派な稲穂になる」という「一粒万倍日」となります。一般的に何かを始めるのによい日とされていますが、暦を見ますと、「陰徳を積み慈悲を施し、善事を行うことを主旨とした日」のことで、種を大切に育てるように、つまり、「積善の家に余慶あり」ということを認識する日だと記されています。善を積まなければ、万倍にならないということですね。

 しかし、何をやっても不首尾に終わるという「不成就日」と重なる日でもあります。相反する意味にこうなるとどうなるのかと話題になりますが、このように考えますと、今日は、取り組んでいることに抜かりはないかとか、やり方はまちがっていないかとか、もっといい方法はないかとかを考える日にするといいのかなと思います。不安な時は、仏さまにお任せです。さて、みなさまはいかがお考えでしょうか。今日も楽しい一日を。