にごり酒

 曇り空の京都東山です。今日は雨が降ったりやんだりの予報です。

 さて、「ひや冬ごもり」というお酒をいただきました。調べてみますと、飛騨市神岡町にある大坪酒造のお酒だということがわかりました。白く濁っているので、「にごり酒」なのですが、同じように白く濁った「どぶろく」というお酒もありますよね。

 このどぶろくですが、起源は稲作と同起源だそうですから、弥生時代ということになるのでしょうか、古代からあるお酒のようです。にごり酒との違いは製法にあるようです。主原料となる米・米麹・水に酵母を混ぜ合わせて醪を作り、糖化と発酵をさせて作ります。にごり酒とどぶろくの違いはこのとき米と米麹から出来たもろみをこすか、こさないかの違いのようです。つまりどぶろくは、こさない製法ですので、お酒の中に米粒などが含まれていたりします。

 ちなみに、韓国には「マッコリ」という白く濁ったお酒がありますが、これはお米の他に、ジャガイモ・サツマイモ・トウモロコシなどを使って作ることもあるのだそうです。

 どぶろくは、昔は一般家庭でも作られていたお酒で、五穀豊穣を祈願するため、神社へお供えする風習があったようで、現在でも40以上の神社でどぶろく祭等が行われているそうです。このように、どぶろくは神さまも召し上がる神聖なお酒なので、飲みすぎはダメですけど、神さまと一緒に飲み交わしている気分になれるかもしれませんね。我が家は聖天さまかな。今日も楽しい一日を。