芭蕉忌

 

芭蕉仮名碑
 快晴の京都東山です。昨日に引き続き、今日は、一粒万倍日と天恩日が重なる開運日となります。天恩日とは、「万民福を得る日」とされていますから、いいことあるかもしれませんね。

 そして、「芭蕉忌」となります。松尾芭蕉は江戸時代の俳人です。 伊賀上野出身で、全国各地を旅して、「奥の細道」「更科紀行」「嵯峨日記」など、多くの紀行文や日記を残したことで有名ですね。

 雙林寺飛び地境内にある花月庵前の東側、雙林寺墓地石段右横に、芭蕉の仮名碑(高さ1.2m・幅45cm)があります。芭蕉の門人である各務支考が、芭蕉の17回忌にあたる宝永7年(1710)3月12日に建立したもので、漢字かな混じり文で刻まれていることから、本邦初のかな碑といわれています。

 建立されてからは、毎年3月12日に、石碑に刻まれている文字の墨を入れ直し供養するという「墨直会」が全国の社中が交替で執行の当番をし、開催されていました。また、東京深川にある臨川寺には美濃派の俳人、神谷玄武が、愛媛県松山市円満寺には、支考の門人、臥牛洞狂平が建てたという、これを写した石碑があります。どうぞご参拝の折、ご覧になってください。今日も楽しい一日を。