神護寺展

 いいお天気の東京上野です。大正大学での会議に出席したこともあって、東京博物館で開催中の神護寺展へ行ってまいりました。私は京都に住んでいるにもかかわらず、神護寺へ行ったことはなく、東京でお薬師さまにお会いすることになるとはこれ如何にですよ。

 御本尊のお薬師さまは厳しい表情です。ちょっと怖いです。で、4番目の指はというと、右手の指を曲げておられました。ちなみに雙林寺のお薬師さまは、左の4番目の指を曲げて薬壺をお持ちなのですが、この4番目の指に特徴があるので、お薬師さまにちなんで「薬指」と呼ぶようになったそうです。日光菩薩、月光菩薩、十二神将とお薬師軍団?を感じられる空間でした。

 そのほか、空海が制作に関わったとされる国宝「両界曼荼羅(高雄曼荼羅)」や、空海が最澄に宛てた手紙が収められた国宝「風信帖」、最澄が空海への質問を弟子に託した国宝「尺牘(久隔帖)」、国宝「五大虚空蔵菩薩坐像」も五体ともお揃いです。ほかにもたくさん展示されていました。

 そして、最近の展覧会でのお楽しみは記念グッズです。梵鐘ぬいぐるみに目がいったのですが、あれ、どうやって使うのでしょうか。ぶら下げて、サンドバッグの代わりにするとか?

 会期は9月8日までです。中尊寺展もそうでしたが、こちらもすごい展覧会でした。今日も楽しい一日を。