薬師如来(雙林寺蔵) |
今日は、薬師如来さまのご縁日となります。神護寺のお薬師さまは怖い表情ですが、雙林寺のお薬師さまには違う厳しさがありますね。
お薬師さまの梵名は、バイシャージャヤグルといいまして、「医者の師」と訳されています。薬師瑠璃光如来などとお呼びし、東方瑠璃光世界の教主をされています。他にも、瑠璃光如来、 医王薬師如来、大医王仏などとも呼ばれていまして、私たちの病気を治し、安楽を与えてくださる仏さまとして有名です。菩薩としてお修業されていた頃、十二の大願を立てられ、その七番目に、「病の者も、私の名前を聞けば思いが除かれる」とあり、これが薬師信仰の始まりとされています。特徴としては、左手にお持ちの薬壺が目印です。
ただし、決して病気のときだけに祈願する仏さまではないと思います。多いのは、医者に掛かって、どうにもならない状態になってから、お縋りに来られる方です。病気になると薬を飲んだり病院へ通ったりと、時間も費用もかかります。何よりも健康が一番いいに決まってます。お薬師さまにお参りに行くことで、健康についてよくよく考えてみることが必要です。お若い人は健康な方が多いですから、あんまりわからないことかもしれませんね。
延暦寺根本中堂の御本尊でもありますから、多くの天台宗寺院でお祀りされていますよ。 おんころころせんだりまとうぎそわか 今日も楽しい一日を。