暑中見舞い

 晴れ空の京都東山です。連日暑い日が続いています。今日の京都は最高気温35℃の予想となっております。熱中症などにお気をつけください。

 ということで、毎日暑い日が続いていますので、暑中見舞いを出す方もおられると思います。昨日は三伏のお話でしたが、一昔前は、暑中見舞いというと、時候の挨拶で始めたそうです。定番の書き出しが「拝啓 三伏の候」だったそうです。近頃の暑中見舞いといえば、冒頭から「暑中お見舞い申し上げます」と大きく書かれていますよね。ここは一つ、「三伏の候」なんてちょっと趣を感じさせる言葉を使って、他の暑中見舞いとの差別化を図ってみるのもよいのではないでしょうか。ん~私の場合は、柄にもないかも?

 暑中見舞いの他にもさまざまなお手紙やお葉書は、あの方はお元気かしら、どうしていらっしゃるのかしら? との気遣いですよね。仏教では、相手に優しい言葉をかけたり、思いやることを心施(しんせ)といったりします。

 現代では、インターネットサービスのSNSを利用して日々情報発信できますし、LINEなどでも簡単に相手と連絡をとれるようようになりました。なのに、今更暑中見舞いなんか書く暇ないよ~という風に思われるかもしれません。それでも、しばらくご無沙汰だなと感じる人だったり、ふと思い出した友達などおられるのではないでしょうか。SNS全盛の現代だからこそ、ちょっと手の込んだ季節のお手紙やお葉書は、受け取った方にとってはかなり嬉しいものに違いありませんし、それを糧にきっと暑い夏をがんばれるんじゃいかと思いますよ。今日も楽しい一日を。