三伏

 晴れ空の京都東山です。今日も最高気温35℃の予想となっています。体調管理にはくれぐれもご注意ください。

 さて、今日の暦には、「中伏」と書いてあります。これは、初伏・中伏・末伏と呼ばれる日のひとつで、3つを総称して「三伏」というそうです。それぞれ夏至から数えて「初伏(しょふく)」は、3度目の庚(かのえ)の日、「中伏(ちゅうふく)」は、その10日後で、4度目の庚の日、「末伏(まっぷく)」は、そのまた10日後で、立秋後に訪れる最初の庚の日のことでした。

 陰陽五行説で、「夏」は「火」にあたり、「秋」は「金」にあたることに加えて「庚」も「金」に分類されているため、火と金では火が金を溶かすよくない相性なのだそうです。したがって、夏至から立秋の暑い時期は、庚の日が「三伏」として凶の日とされているとのことです。

 最近では、気温が35℃を超えるのが当たり前になりつつありますし、そうではなくても真夏の暑さには、充分に気をつけようという意味がその日に込められているように思いました。人間とて生き物ですから、自然の摂理に合わせて生きていかねばなりません。鰻を食べたりする習慣なども先人たちの知恵やアドバイスでしょうから、これらを受け継ぎ引継いで、自分を労わりながら暮らしていきましょう。今日も楽しい一日を。