安居会

しょうぐうさん
 昨夜から雨模様の京都東山です。さすがに梅雨ですね、よく雨が降ります。さて、七十二候では、「半夏生(はんげしょうず)」を迎えました。

 天台宗では、9月に安居会が開催されるのですが、その募集が始まりました。法儀やお作法などを勉強します。

 「安居(あんご)」とは、もともと、インドで雨期を迎えると、植物が育ち、小さな虫たちも活動し始めるので、僧侶が托鉢などで出歩いて草木や虫たちを踏みつけたりしてはいけないということで、寺に籠って学問中心の修行に励んだことです。心を安んで居するという意味があります。

 このお修行、日本では天武12(683)年に始まり、一般寺院には中世の頃にひろまっていったようです。ちなみに、安居の期間中に毎日お釈迦さまに供える花を「夏花(げばな)」といって、時の花や樒をお供えしたりします。夏安居の修行は3か月間ですが、始まりを「結夏(けつげ)」、終わりを「解夏(げげ)」といって、そしてその中ほどのことも「半夏」と呼ぶのですよ。現在でも各宗派ごと様々なかたちで安居が催されています。今日も楽しい一日を。