千歳飴


 どんよりとした京都東山です。午後から雨の予報となっています。今日は、一粒万倍日となります。「陰徳を積み慈悲を施し、善事を行う日」のことで、種を大切に育てるように、つまり、「積善の家に余慶あり」ということを認識する日です。

 さて、もうすぐ七五三ですね。七五三に欠かせないものに千歳飴がありますが、もともとは七五三の儀式とはセットではなかったもののようです。

 千歳飴の発祥は諸説あるようですが、大阪の平野甚左衛門さんが、浅草寺の境内で飴を売り始めた「平野飴」が始まりだとか、浅草寺で飴売りをしていた地元の七兵衛さんが、子供の長寿を願って「千寿飴」という紅白の飴を売り出したことがはじまりだとかいわれているようです。

 ちなみに、千歳飴の長さは最長1メートルまで、太さは15ミリまでと決まっているそうです。いずれにしても、熱い飴は伸ばすとどこまでも伸びていくことから、長寿を連想させる縁起物とされて、長い飴を食べることで、細く長く、粘り強く、いつまでも元気で健やかに成長しますようにとの願いが込められています。

 ということは、これは子供にだけに食べさせる飴ではなくて、大人も還暦くらいになれば改めて食べてもいいような感じがしますね。今日も楽しい一日を。