雙林寺山

 いいお天気の京都東山です。京都十二薬師霊場会特別公開は本日最終日となりました!連日多くの方にお参りいただき、ありがとうございます。

 さて、参拝者の方々には縁起など簡単に説明させていただいているのですが、「東山三十六峰」についてはご存知ない方が多いように思われますので、ご紹介します。

 東山三十六峰とは、京都盆地の東部に存在する山々、比叡山から稲荷山までの南北およそ12キロにおよぶ36の山々の総称のことです。そのおだやかな形状を「ふとん着て寝たる姿や東山」とか、「阿弥陀如来が横たわっている姿に見えるようだ」とも聞いたことがあります。

 36の山には名称がつけられており、次のとおりとなっています。

比叡山・御生山・赤山・修学院山・葉山・一乗寺山・茶山・瓜生山・北白川山・月待山・如意ヶ嶽・吉田山・紫雲山・善気山・椿ヶ峰・若王子山・南禅寺山・大日山・神明山・粟田山・華頂山・円山・長楽寺山・雙林寺山・東大谷山・高台寺山・霊鷲山・鳥辺山・清水山・清閑寺山・阿弥陀ヶ峰・今熊野山・泉山・恵日山・光明峰・稲荷山。

 このなかに、雙林寺山があるのですよ。このことからも、ここに名を連ねられるくらいの大寺院であったことが偲ばれます。雙林寺の東側が東大谷山でしょうから、雙林寺本堂辺りが頂上になるものと思われます。山らしい形状ではないものの、京都市内から見ると東山の裾野にある低い山に見えたのでしょうか。もしかすると、「丘」のほうがしっくりくるのかもしれません。今風に言うと雙林寺ヒルズですね??(笑)

 お参りに来られるときは、東大路通から歩かれると、これがゆるやかな坂道が続いて山登りな感じがしないでもないですし、足腰の鍛錬になるかもしれませんよ。今日も楽しい一日を。