秋の七草

 曇り空の京都東山です。毎日蒸し暑い日が続いています。今日はうちのお大黒さん、障子紙を貼りかえるぞぉ~と朝から張り切っています。そろそろ手伝わないと怒られそうです。

 さて、SNS上では、萩の花が咲いてきましたとか、すすきの穂が伸びてきましたなどの記事が出始めました。ちなみに雙林寺の萩はまだ咲いていないようです。

 これらの草花は「春の七草」に対して、「秋の七草」と呼ばれていますね。そもそも万葉集に、山上憶良が秋の七草の和歌を詠んだのが始まりと言われているそうです。

~秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花~

 ご存知の事と思いますが、秋の七草は「女郎花(おみなえし)」「薄(すすき)」「桔梗(ききょう)」「撫子(なでしこ)」「藤袴(ふじばかま)」「葛(くず)」「萩(はぎ)」の7種類です。それぞれの名前の頭文字をとって「お好きな服は」と語呂合わせすると覚えやすいですね。

 春の七草はおかゆにして食べますが、秋の七草は、秋の季節に各草花の美しさを鑑賞して愛でようというのが主な目的のようです。今月は中秋の名月があります。私はススキの他にも、何か秋の草花を生けてお月見しようと思います。花より団子などといわないでくださいねー。今日も楽しい一日を。