鶺鴒鳴

 晴れ空の京都東山です。セミの声もツクツクボウシに変わり、夏も終わってきたなあと感じるこの頃です。

 今日は、七十二候の「鶺鴒鳴(せきれいなく)」となります。セキレイが鳴き始める頃という意味ですね。はずかしながら、セキレイをよく知らず、その鳴き声を聞いているのかもしれませんが、姿はわからずです。

 早速検索しましたところ、長い尾をしきりに上下に振るのが特徴で、尾で地面を叩いているように見えるので「石叩き」「庭叩き」とも呼ばれるそうで、また、よく歩く鳥で、人が近づくと少し歩き、近づくとまた少し歩き、警戒しながら一定の距離を保とうとする傾向があり、そのちょこちょこ歩きの様子がなんとなく愛らしいということでした。

 日本神話にも登場するらしく、イザナギノミコトとイザナミノミコトに、尾を振る様子で男女の交わり方を教えたということから「恋教え鳥」ともいわれているそうで、そこから、縁結びや夫婦円満にご利益があるという伝説もあるようです。

 「チチッ」「チチチチッ」と甲高い声で鳴くそうなので、注意して探してみたいと思いますが、セキレイは水辺を好む鳥だそうですから、この辺りにはいないのかもしれませんね。それより、カラスはよく鳴いているんですけどねえ。今日も楽しい一日を。