時の記念日でした

 曇り空の京都東山です。6月10日は、時の記念日でしたね。わたしは、アニメ「銀河鉄道999」を思い出しましたよ。私は時の流れを旅する女…。でしたっけ?

 さて、この記念日の由来を調べてみますとやはり時の流れを感じます。「日本書紀」によりますと、671年に天智天皇が、「漏刻を新しき台に置く。始めて候時を打つ。鐘鼓を動す。」とあるようです。「漏刻(ろうこく)」とは水時計のことで、日本初の時計が鐘を打った日が6月10日であることからこの日となった。とのことです。

 我々が比叡山でお修行させていただいていたときは修行道場の時計が刻む時間で物事が進みました。腕時計をつけることは許されていて、全員その時計に時間を合わせていました。基本的に時間割の団体行動です。集合は、木鐘といって木の板を木づちで叩いて道場中に時間を知らせます。このたたき方にもお作法があって、「願諸賢聖 同入道場 願諸悪趣 倶時離苦」などと唱えてから打法に乗っ取って打つんですよ。集まる目的によって打ち方が違うのです。音が聞こえると、わーっと集まってきて、廊下に整列とかしてました。

 何もしていなくても時は過ぎます。誰かとかかわるときは時間を守らねばなりません。また、時が経てば時間の流れを感じて感慨にふけったりします。時間の過ごし方は人それぞれです。どんな人にも等しくある時間、「今この瞬間」を大切に生きたいものですね。今日も楽しい一日を。