入梅

 

 夜中から雨が降り続いています京都東山です。今日は「入梅」となりました。これより30日間くらいは、毎日のようにしとしとと雨が降るうっとおしい時期になりますね。雨の日はしょうがないので、お家で「三草二木の譬え」でも勉強してみますか。雨だけに。

 入梅というのは雑節のひとつで「暦の上で梅雨が始まるとされている日」のことです。しかし、実際には南北に長い日本ですから、沖縄から東北地方まで梅雨入りには1か月程度の差がありますから、実際のところは、気象庁が発表する「梅雨入り宣言」が梅雨入りの目安になっていますよね。暦に入梅があるのは、今日のように天気予報がなかった時代は、農作業をする上でとても重要だったのでしょうね。

 ところで、この季節の長雨をなぜ「梅雨」というのかですが、ちょうど梅が熟す頃に降る長雨だからだそうです。

 雨ばかり降るのは気持ちも滅入り勝ちですが、植物にとっては欠かせません。この時期にあまり雨が降らないと、「空梅雨」と呼ばれて夏に水不足を引き起こしたり、農作物に影響がでたりします。また、アジサイや花しょうぶなど、雨模様で映える花もたくさんありますので、雨の日は雨の景色を楽しみに梅雨花見に出かけてみるのもいいかもしれませんね。うちのお大黒は梅干を漬けるのだと張り切っていますよ。今日も楽しい一日を。