立春大吉

 いいお天気の京都東山です。昨日は、恵方巻は召し上がられましたでしょうか。豆まきも完了ですか。わたしは、歳の数だと豆が多くて食べられないので、十の位と一の位を足した数だけ食べるようにしています。もしも85歳なら、8+5=13個です。イワシも食べましたが、これは全国的な風習ではないときいたことがあります。みなさまのところではいかがでしょうか。

 さて、今日は立春となります。まだまだ寒さは厳しいのですが、立夏の前の日(今年は5月5日)までが暦の上では「春」となっています。早く暖かくなってもらいたいところですね。

 立春の日に「立春大吉」と書いた御礼を玄関先に貼るご家庭も多いのではないでしょうか。もともとは禅宗の寺院の門に貼られていた風習なのだそうです。

 この御礼には意味が隠されていました。まず、この四文字は縦書きでないといけません。なぜかと申しますと、この文字は裏返しにしても「立春大吉」と読めるからです。よく見ると、左右対称になっていますよね。もしも鬼が家に入ってきたとしたら、その鬼は裏側からも「立春大吉」を見ることになります。それを見た鬼は、裏から見たことを勘違いして、「次の家に入ってやろう」と玄関を通ることになります。つまり、さっさと出て行ってしまうということなのです。これで、一年間災難に遭わないとか、平穏に暮らせるというおまじないになったということです。

 「立春大吉」のほかにも、「角大師」「十二月十二日」と、御札を貼ってよろしくないものの侵入はお断りですね。今日も楽しい一日を。