偏袒右肩

 曇り空の京都東山です。風が冷たく感じます。今日は「菅原道真公」のご命日ですね。京都、北野天満宮では「梅花祭」が開催されますよ。

 ところで話変わりまして、法衣の着方について尋ねられたのですが、「如法衣(にょほうえ)」といって、マントみたいな衣のことです。

 如法衣は、木蘭色の麻や木綿で作られた単衣の七條袈裟のことです。写経会、授戒会、誦経、礼仏、密法、布薩等にひろく用いられます。そのほか、お葬式や年回忌などの法要でも着用します。それで、如法衣は身に纏うように着るのですが、その着衣方法を「偏袒右肩(へんだんうけん)」といいます。ひとえ「偏」に右肩をぬぐ「袒」という言葉の通り、右肩を出して、左肩のみを覆って着るのです。古代インドの王さまに対する礼法に由来しているそうで、相手に敬意を表す着方のようです。

 諸説あるようですが、右手が利き手である人が多いので、右手をあらわにする事で、敢えて攻撃しないことを示すとか、また、左手は不浄なものも扱う手とされていたので、覆って隠した、などの意味があるようです。

 そういえば、桜吹雪でお馴染みの遠山の金さんも偏袒右肩でしたっけ?違うか、、、今日も楽しい一日を。