千枚漬け

千枚漬け
 いいお天気の京都東山です。大正大学での会議に参加してきたのですが、京都より寒さはマシで、ごついセーターは暑いくらいでした。ほんとに京都は底冷えですよ。

 さてこの時期京都ではおいしい「千枚漬け」を食べる事が出来ます。千枚漬けは、薄切りにした聖護院かぶを塩漬けにした漬物で、「すぐき漬け」「しば漬け」と並ぶ「京都三大漬物」の一つです。起源は、慶応元年1865年、宮中の大膳寮に仕えていた大黒屋藤三郎が、退職後「大藤」という店を起こして売り出した漬物(浅漬け)なのだそうです。かぶらを薄く切って、木樽に漬け込む枚数が千枚以上になることや、かぶらを千枚といえるほど薄く切って作ることから「千枚漬け」と呼ばれるようになったのだとか。

  使用されるかぶは、京の伝統野菜である「聖護院かぶ」です。このかぶは、享保年間に滋賀県大津市で栽培されていた近江かぶの種子を左京区聖護院の農家が持ち帰って、栽培をはじめたのが発祥となっているそうです。大きなもので4kgから5kgほどになる国内最大のかぶで、千枚漬けとともに栽培が盛んになっていったということです。現在、京都で生産されている千枚漬けのほとんどの聖護院かぶは、亀岡市篠町が産地となっているとのことです。また、千枚漬けは 「京もの伝統食品」として指定されています。

 私は、そのままか少しお醤油を垂らしてあたたかいご飯を巻いて食べるのが好きです。甘酢が効いておいしくてお箸が止まらない感じですよ。からすみやスモークサーモンをはさんで食べられる方もおられますね。京都土産にいかがでしょうか。今日も楽しい一日を。