荒神

 

三宝荒神
 いいお天気の京都東山です。またまた雪が降って積もりましたよ。数日にわたって雪が積もることは京都市内では珍しいことです。さて、今日は「初不動」のほか、「初荒神」となります。荒神さんは、三宝荒神ともいって、もともとは、かまどの神さまで、台所やかまどの上の神棚に祀られます。また、三宝(仏法僧)の守護神ともされています。他にも諸説あります。

 「真俗仏事編」に縁起が載っています。【家に荒神を祀ることは、役行者から始まりました。役行者が、大峰山で念誦をしていたところ、丑寅の方向に、一道の赤雲が湧き起こり、見る見る高く天に登りました。その形はのぼりを垂れるように見えます。行者はおかしな出来事だと思い、急いでその場所に行ってみると、一人の神人が頭に宝冠をかぶり、六臂(六つの手)の姿で厳かに立っていました。神人は行者を見ると、わたしは三宝護持の荒神である。常に修行者を助け、不信で怠けている者は罰するから、荒乱神ともいう。また、わたしには、若干の使者がいるが、世には罪人が多く、護持するに足る者が少ないのは、全く嘆かわしいことである。おまえがもしわたしの真実の姿を知りたければ、この七岫(しゅう)七谷の山がそれであるのだと言って、たちまち地中に姿を消したのでした】

 不浄浄化、厄除け除災、除病、火難除去、仏教守護等の功徳があるとされています。京都では上京区にある「護浄院」にお祀りされています。洛陽三十三所観音霊場第3番札所でもありますので、朱印を受けにいかれてはいかがでしょうか。天台宗のお寺ですよ。今日も楽しい一日を。