初観音

 

 いいお天気の京都東山です。今日は、「一粒の籾が万倍にも実り、立派な稲穂になる」という一粒万倍日にて、観音さまのご縁日となります。観音さまは、観世音菩薩、観自在菩薩などと呼ばれていますね。私たちをお救いくださるお修行中の身で、様々なお姿に変身されます。アクセサリーを身に着けられた美しい女性のお姿をされたお像が多く見られます。もともとは男性であったとも考えられているようですが、その名残りなのか、口元にひげが生えていたりします。実際のところ、変身されるので、性別はないと思います。

 あらゆる人を救い、あらゆる願いを叶えるために、観音さまは、おじいさん、おばあさん、子ども、兵士、お坊さんや、恐ろしい鬼や美しい天女など、臨機応変に33種類のお姿に変身されます。「三十三間堂」や「三十三観音」など「三十三」という数字はここからきています。

 また、観音さまのお名前を唱えれば、スーパーヒーローのようにやってこられて、私たちを助けてくださると観音経に説かれています。…観音さまのお名前を唱えれば、たとえ大火事や大水害が起こっても焼かれないし、溺れることもない。…観音さまのお名前を唱えれば、たとえ刀で斬り殺されそうになっても、相手の刀が壊れて、そこから脱することができる。…観音さまのお名前を唱えれば、たとえ大海で暴風雨が発生し、恐ろしい鬼の国に船が漂着したとしても、ただちに救い出してくださる、、、などなど。

 日ごろお世話になっている人や、誰かに助けてもらうことがあれば、もしかしたらその方は観音さまの化身なのかもしれませんね。今日も楽しい一日を。