合掌

 

しょうぐうさん
 晴れ空の京都東山です。今日は大安の吉日となっています。さて、仏さまにお参りやおつとめをされる時や、何か祈ったりお願い事をする時は、私たちは手を合わせて合掌をします。そして、合掌をしながら声に出したりあるいは、心の中で仏さまのご真言や御名前、お願い事などを念じます。また、ご先祖さまの供養でしたら亡くなられた方を思い浮かべられたりされるでしょう。

 合掌のしかたは、両方の手の平を胸の前で合わせますが、きれいに見える位置があります。まず、両脇を閉めて指をのばして手を合わせます。背筋を伸ばして、中指の先を喉仏の位置に合わせて、少し前に倒した位置がいいところです。

 ところで、両手をぴたっと手を合わせたつもりでも、合わせた手の間に多少の空間ができないでしょうか。その空間に、仏さまや亡くなった方の魂に入ってきていただくような気持ちでそおっと手を合わせてみてください。仏さまを、ご先祖さまを、大切に宝物を包み込むような気持ちで合掌するのです。そうすると、毎日手を合わせれば合わせるほど、自分の心の中にも仏さまが入ってこられ、いつの間にか心が仏さまでいっぱいになって、澄んだ心になるはずです。今日も楽しい一日を。