烏枢沙摩明王さま

烏枢沙摩明王

 曇り空の京都東山です。台風11号の通過に伴い風がやや強めです。今日は、9(く)6(ろ)語呂合わせから、クロにちなんだ日が多いですね。「黒の日」「鹿児島黒牛黒豚の日」「黒豆の日」「黒酢の日」。さらに、日焼けした肌が黒く見えることから「松崎しげるの日」でもあるそうです。ちなみに「苦労の日」というのは見つけられませんでしたよ。

 ところで、6日のつく日は「烏枢沙摩明王」のご縁日だという記事がありました。烏枢沙摩明王さまは、火頭金剛、穢跡金剛、不壊金剛、不浄金剛、受触金剛などとも呼ばれています。除病、愛敬、避難、受福、敵伏のご利益を頂戴でき、死霊、生霊、悪鬼、蛇障の恐ろしい災いも消滅させてくださるという仏さまです。また、烏枢沙摩変成男子法といって、母胎に女子が宿ったときは、男子に変えるというお力があるともされ、男子を望む貴族、武将の間で加持祈祷の修法が盛んに行われたそうです。崇徳天皇が御生誕のときにも、この修法で男子を出産することができたといわれているそうです。

 一般的には、不浄を取り除き浄化させる仏さまとして、トイレに祀られる仏さまです。寺院のトイレにお祀りされているところが多くあります。雙林寺にもしかりです。

 昔のトイレは汲み取り式で、病気の発生源になったりもしたところから仏さまを祀ることでキレイにトイレを使い、汚したら掃除をして、清潔に保つようにしたのだと思います。掃除は修行の基本中の基本で、心までキレイになると言われていますね。

 ということで、きょうはトイレ掃除に精をだしてみるとしますか。 おんくろだなうんじゃく 今日も楽しい一日を。