大日さん

 曇り空の京都東山です。今日は「新月」にて「一粒万倍日」が重なる縁起の良い日ですね。新月や満月の日は祈願が成就しやすいとされています。また一粒万倍日は、一粒の種が万倍にも実るという吉日で、何かを始めるのに良い日とされています。お財布の新調や新しいお財布を使い始める日にすると、金運上昇といわれています。とにかく、お寺詣りにいい日ですよ。

 さて、お盆、地蔵盆と終わり、8月27日、28日は、「大日さん」と呼ばれる行事が各町内で行われます。これは、地蔵盆と同じ内容なのですが、お地蔵さまではなく、大日如来さまをお祀りしているお町内で行われる行事です。「地蔵盆」に対して、「大日盆」とは言わず、なぜか「大日さん」と呼ばれています。

 最近では夏休みが24日で終わることから前倒しの土日で開催されるようになり、大日さんが地蔵盆が行われる日と同じになったりするところもあるようです。子供たちからすると、仏さまの縁日など関係のない楽しいイベントなのでしょうね。ちなみに、京都市は独自に「京都をつなぐ無形文化遺産」制度を創設して、「地域と世代をつなぐまちの伝統行事」として「京の地蔵盆」を選定しています。

 お町内の方々は、日頃から感謝の気持ちを込めて、朝の散歩などでお地蔵さんや大日さんの前で手を合わせられ、当番制があるわけでもないのに、どなたかが、祠を綺麗に掃除して、美しいお花をお供えされます。このような行事は、世代を越えて地域交流を図ることができますので、いつまでも続けてもらいたいものですね。

 ということで、私は、菊乃井さん前の大日さんを拝みに行くとします。今日も楽しい一日を。


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