三伏

 

 晴天にて朝から30℃を超えている京都東山です。さて暦を見ますと、今日は「中伏」と書かれてあります。何のことか知らなかったので、ちょっと調べてみました。

 初伏(しょふく)、中伏(ちゅうふく)、末伏(まっぷく)とを併せて、三伏(さんぷく)といい、それぞれ7月中旬~8月上旬にある夏の勢いが大変盛んで、秋の気を伏する(降伏させる)日のことだそうです。

 夏至の後、3回目の「庚の日」を初伏、4回目の庚の日を中伏、立秋の後の最初の庚の日を末伏とします。今年は、順に、7/16、7/26、8/15です。そもそもは陰陽五行説に基づく考え方で、まず季節を「木火土金水」で表します。木は春、火は夏、土は土用、金は秋、水は冬となります。これらには、相性のよい組み合わせとそうでない組み合わせがあります。また、毎日の「日」にも十干(甲乙丙丁戊己庚辛壬癸)という形で、五行と結びつけられています。

 それで、夏は火で、庚は金に属するそうです。この相性は、火は、金を溶かすという組み合わせになることから、夏真っ盛りの時期にある庚の日は凶だというのです。そこで、夏の間にある3回の庚の日を三伏として、種まき(新しいことを始めること)や旅行、縁談などは慎むようにと言われています。要するに、上手くいかない日なのですね。

 ところで、この時期、暑中見舞いをお出しになる方もおられると思います。普通は「暑中お見舞い申し上げます」から始めますが、書き起こしを「拝啓 三伏の候」と始めるのも、この暑い期間を表すよい言葉らしいので、ちょっと違う出だしで暑中見舞いを書いてみるのもよいかもしれませんね。今日も楽しい一日を。