梅干し

 

自家製梅干し
 雲は多いものの概ね晴れの京都東山です。さて、押入れに梅干しがあったので、家内に聞きましたところ、これは私の母親が漬けたらしく、すでに30年以上は前からあるのだそうです。

 そもそも、梅干しの原型ともいえる梅の塩漬けが「梅干し」として初めて書物に現れるのは平安時代中期のことだそうです。また、村上天皇(在位946〜967年)が疫病にかかったとき、梅干しと昆布を入れたお茶を飲んで回復されたという記録もあって、これが元旦に飲む「大福茶」の起源とされているそうです。

 梅干しの作り方としては、6月頃に収穫する熟した梅を用います。塩漬けにした後、晴れ間が続く日を狙って3日間ほど日干しにします。これを「三日三晩の土用干し」などといいますね。土用干しの後、本漬けしたものが梅干しとなります。

 梅干しにはクエン酸をはじめたくさんの有機酸・タンパク質・ビタミンE・カリウム・リン・鉄分・カルシウム、ミネラルなども豊富に含まれており、疲労回復、血行促進、カルシウムの吸収率上昇、食欲増進、整腸作用などに効果があるとのことです。毎日ひとつずつ食べると健康によいようです。

 それはそうとして、この梅干しどうしましょうか。食べられないことはないと思いますけれど、食べるとなるとちょっと勇気がいりますよね。このままずっと漬けておくと何十年熟成とかで値打ちが上がるようにも思いますし。ちょうど、8月1日が母親の誕生日でもありましたので、あれこれ考えながらいろいろと偲んでいます。今日も楽しい一日を。