言葉の重み

 

しょうぐうさん
 曇り空の京都東山です。熱中症など健康管理にご注意ください。さて、天台宗務庁出版室発行の「ともしび148号」から記事を紹介いたします。

【人の思いというものは、なかなか分からないことがあるものです。何気ない言葉をかけただけと思って、すっかり忘れていたのに、随分経ってから「あのとき、なぜか、心に残ったよ」といわれて、びっくりすることが、あります。

 ある友人の話です。 商売が上手くゆかず倒産の危機に陥いり、すっかり落ち込んでいた友人との会話の中で私はこう言ったという。 「大丈夫、命あるだけめっけもの」。私にはふっと出た言葉でしかなかったのですが、その時の彼には、どこか心に触れた言葉となったようでした。「あのとき、ストンと心が軽くなって、もういっぺんやってみる気が出たよ」と明かしてくれました。

  これを聞いて「言葉の重み」というものを考えさせられました。何気ない言葉が、この時は良い言葉として作用しましたが、反対に人を貶めたり、攻撃する言葉として受け止められる場合もあります。恐ろしいことです。「言霊」というものはあるのでしょうね。つくづく言葉の使い方には気をつけようと思いました。】

 「ともしび」の他にも、天台宗では、檀信徒のみなさまをはじめ、仏教や天台宗に興味をお持ちの方々に、各種印刷物が発行されています。こちらのページより購読申し込みができますので、ぜひ、お申し込みください。今日も楽しい一日を。


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