聖天さまご縁日です。

がな八
 どんより曇り空の京都東山です。今日は歓喜天さまのご縁日です。歓喜天さまは、一般的には「聖天さま」とお呼びします。朱印を依頼されるときなどに「せいてん」と発音しないようにお気を付けくださいね。他にも「お聖天さん」「尊天」と言う事もあります。インドの古い言葉では「ガナパティ」または「ガネーシャ」とお呼びします。

 大自在天さまのご子息で、ご兄弟には走りが有名な韋駄天さまがおられます。もともとはインドの神さまでしたが、皆様ともに仏教を信じる人々を守る、護法神となられました。お姿としては、体は普通ですが、頭は象さんです。インド神話では、首を切られてしまったために象の頭を代わりにくっつけたといわれていますが、神々の中でも一番力が強いことを表すために、動物の中で、力が一番強い象で示しているのが実際のところでしょう。いつも十一面観音さまの化身である奥様と睦まじくされている双身像です。

 好物は、大根・お酒・甘いもの・歓喜団(餡にお香や果物を混ぜ、米粉で包んで胡麻油で揚げた菓子。お団ともいう)ですので、お参りの際にお供え物として奉納しましょう。

 また、聖天さまはどの神仏よりも強力な現世利益を頂戴できるといわれています。無理をしてでも叶えるという力技をお持ちです。特に、災難消滅・開運・金運・夫婦円満・縁結び、がお得意です。

 インドの奥地、ヒマラヤの彼方にあるという鶏羅山が聖天さまの国土です。日本では奈良の生駒山・東京の待乳山・四国の八栗や山崎・勝尾におられる聖天さまが有名ですが、雙林寺にもおられます。どうぞおまいりください。今日も楽しい一日を。

■ご活用ください→ 聖天さまの栞