小さな親切の日

しょうぐうさん

 どんより曇り空の京都東山です。きょうは「小さな親切の日」だそうです。1963年のこの日、小さな親切運動本部が発足したことに由来するとのことです。この活動について詳しく承知していませんが、察するに、天台宗でいうところの「一隅を照らす運動」といったところでしょうか。

 一隅を照らす運動では、伝教大師さまのご入滅日である6月4日にちなみ、毎月4日を「一隅を照らす日」としています。一隅を照らす日はご都合により別の日に振り替えて実践いただくことも結構です。

 伝教大師のご精神を日常生活に生かす日として、各支部や各家庭で身近な取り組みを行うきっかけになればと願うものです。

 一隅を照らす運動に参加しましょう!!

  • 命 (いのち)   あらゆる命に感謝しよう
  • 奉仕(ほうし)   ありがとうの心で行動しよう
  • 共生(きょうせい) 地球に優しい生活をしよう

 「一隅を照らすものこれ則ち国の宝なり」 この伝教大師のお言葉は、今、社会のあらゆる立場の人々から強い共感をもって、むかえられています。それは、「一隅を照らそう」ということばに、現代人の探り求める人生の指針が示されているからです。

 一隅を照らす人、それは「いのち」の尊さにめざめ絶えず自分を反省し、あらゆるものを尊びいたわりの心をもつ人です。

 一人ひとりが、そしてみんなが一隅を照らす人になるとき、家庭は、職場は、そして社会は明るく住みよいところになり、なごやかな心のつながりは、平和な世界をつくります。「一隅を照らす」運動は、この心をひろめようとする人びとの集まりです。

 どうかみなさん、この伝教大師のおことばをお知りになったこの機会に「一隅を照らす」運動にご参加下さい。今日も楽しい一日を。