ラジオ塔(円山公園内) |
さて、今日は「放送記念日」ですね。1925(大正14)年のこの日、社団法人東京放送局(現在のNHK東京放送局)が日本初のラジオ仮放送を始めたことにちなんで、日本放送協会(NHK)が1943(昭和18)年に制定したそうです。東京・芝浦の東京高等工芸学校に仮スタジオを設け、午前9時30分、京田武男アナウンサーの「アー、アー、アー、聞こえますか。JOAK、JOAK、こちらは東京放送であります。こんにち只今より放送を開始致します」という第一声が放送された、とのことです。
ラジオといえば、我々の世代は「エアチェック」ですよね。タイヤの空気圧のことではなくて、ラジオ番組を録音することです。ラジカセを準備して、お気に入りのアイドルの歌謡曲がFM放送の歌番組で流れるのをじっと待つ。曲紹介と共にタイミングよく録音ボタンを押してカセットテープに録音するのですよね。一発勝負なので、緊張したものです。外出していて、番組の開始時間に間に合わない時は、やり切れないむなしさでいっぱいだったことを懐かしく思い出します。「FMレコパル」「FMファン」「週刊FM」「FM-station」という定番の雑誌を学校帰りに書店でしょっちゅう立ち読みをしたものです。
また、海外の放送局の番組を受信することも流行っていて、ラジオからの笑いカワセミの鳴き声を聴こうと「スカイセンサー」「クーガ」「トライエックス」というBCLラジオが欲しくて、電気屋で眺めていました。海外放送受信の楽しみは、受信報告書を送るとその放送局から受信証明書となるカードを送ってくれました。このカードは、「ベリカード」と呼ばれ、集めてコレクションする事もBCLの大きな楽しみでしたね。
現在は、エアチェックという言葉や行為は、ほぼ絶滅してしまい、我が家はラジオ自体どこかへなくなってしまいましたが、インターネットを通じて聞こえてくるラジオをついつい聞いてしまうのは、いつの世も人の声と音楽には触れたくなるわたしたちの基本的な欲求なのかもしれませんね。今日も楽しい一日を。