勢至菩薩さま

 どんよりとした曇り空の京都東山です。さて、今日は勢至菩薩さまのご縁日です。「勢い」「至る」の文字からも想像されるように、偉大な威力を得られた仏さまです。阿弥陀さまにお仕えされておられ、その智慧の光で一切のものを照らされます。

 阿弥陀三尊として、阿弥陀如来を中尊に、左脇侍の観音菩薩さま、右脇侍に勢至菩薩さまをお祀りされます。観音菩薩さまも勢至菩薩さまも非常によく似たお姿なのですが、頭の上に何を乗せておられるかで見分けます。観音さまは化仏で、勢至菩薩さまは水瓶となっています。

 また、午年生まれの守り本尊、十三仏では一周忌の本尊、薬師経においては八大菩薩のメンバーで、二十三夜の本尊でもあります。二十三夜とは、民間信仰のひとつで、特定の月齢の夜に人々が集まってお経を唱え、飲食を共にして、悪霊を追い払うという月待行事だそうです。したがって、二十三夜のほかにも、十三夜、十五夜…などとあり、それぞれの御本尊が祀られたそうです。

 ところで、今日は「ワンツースリーの日」でもあります。1月23日の語呂合わせ「ワンツースリー」で、人生に対してジャンプする気持ちを持とうということだそうです。昨今、スマホばかりを見て、下を向きがちな生活なので、空を見上げて、明星にお月さまを通して、大いなる仏さまを拝んでみようと思います。おん さんぜんぜんさく そわか 今日も楽しい一日を。