如意輪観音さま

仏さま 法話

　

如意輪観音
　曇り空の京都東山です。昨日の雪もあちらこちらに残っています。さて、今日は如意輪観音さまのご縁日ですね。六臂で如意宝珠に輪宝や、蓮華に数珠をお持ちです。拳もしくは開いた手を右の頬に当てて、心で深く物事を考えておられるお姿です。そして、右ひざを立て、その足の裏を左の足の裏とを合わせるという輪王座でお座りになっておられます。

　六本の腕は、六道の苦しみから救い出してくださることを意味しており、さらに、私たちの一切の願い事をも叶えてくださるとされています。お経には「欲望を満足せしめ、六道に巡遊して大悲の方便により万苦を解脱させる」と説かれています。

　お名前の通り、意のままに無数の宝物を出す如意宝珠と、煩悩を破壊する法輪のお力をお持ちの観音さまです。つまり、財宝と福徳の智慧とで私たちを苦しみから救ってくださるというのです。

　また天台宗では、「おみくじ」をひくときのご本尊は如意輪観音さまで、おみくじの創始者と伝わる元三大師さまの本地仏でもあります。おん　ばらだはんどめい　うん　今日も楽しい一日を。