鳥休み

 

天台宗 雙林寺
 朝から晴れ空の京都東山です。さて、お寺へお参りに行かれた時は、もっぱらどんな仏像が祀られているのか早く本堂に入ろうと正面ばかり見ておられているのではないでしょうか。時には屋根も見上げてみてください。

 お寺の屋根の鬼瓦の上にチョンマゲのようにピョンと飛び出した棒のようなものがついています。これは「鳥休み(とりやすみ)」と言う瓦です。

【鬼瓦に力強さを与える装飾であり、また棟の増しを強調するものでもある。鬼瓦を鳥の糞等による汚れから守ためのものとも言われる】(石川商店HPより)

 昔の瓦職人が、鳥たちへの気遣いと鬼瓦に鳥を止まらせないようにして、汚させないようにするための工夫で作られたのですね。この写真のように本当に鳥が止まって、しかも両方に止まっている風景を見ることができると、鳥休みを工事された職人さんは喜ばれてるに違いありませんね。決して、ホラー映画に出てくる幽霊屋敷ではありません(笑)今日も楽しい一日を。