大黒天縁日

 

大黒天(雙林寺蔵)
 今日も曇り空の京都東山です。さて、今日は大黒天さまの60日に一度のご縁日です。商売繁盛、福徳、財宝を与えてくださる神とされており、五穀豊穣や開運の神として、特に農家や商家等で祀られ、七福神の代表格として、恵比須神とともに、広く民衆の間で信仰されています。

 日本に伝えたのは伝教大師さまといわれています。雙林寺の大黒天さま(通常非公開)も大師御作と伝えられています。もともとは、帝釈天、毘沙門天等と同じように仏教の天部におられる神で、忿怒神、戦闘神、夜叉神と呼ばれる神なので、岩座の上に甲冑を着け半跏坐でお座りのお姿です。

 平安時代から天台宗では守護神として祀られていましたが、室町時代以降に七福神のメンバーになられると、広く一般家庭でも信仰されるようになりました。また、大黒と大国の音が同じであることから、出雲神社の大国主命と習い合わされ、民間信仰の基盤となっています。

 また、眷属に疫病神とされる七母女天という神がおられるので、大黒天さまに、疫病や病魔を追い払っていただくよう祈願をすることもあるそうです。

おん まかきゃらや そわか 今日も楽しい一日を。