戒壇院特別公開です

 

戒壇院
 曇り空の京都東山です。今日から比叡山延暦寺では「伝教大師一千二百年大遠忌記念事業 最澄と比叡山~最澄の志を継ぐ堂塔~ 特別拝観」が始まりました。戒壇院と法華総寺院東塔が12月12日まで特別公開されます。

 戒壇院とは、天台宗の僧侶になるための「戒」を授かる授戒の場です。お坊さんになってからはこのお堂に入ることはないので、生涯に一度きりの聖域です。

 山田恵諦猊下の著書によりますと【比叡山の戒壇院は、外面は二層楼になって、真俗二諦を表じ、内は三階段になって、三聚浄戒を表じている。中央には、観普賢経の聖説によって、霊山会上多宝塔中の、大聖釈迦牟尼仏を請じて、菩薩戒の大和尚とし、仏に向って右方に、文殊師利菩薩を請じて、羯磨阿闍梨とし、左方に、弥靱菩薩を請じて、教授阿闍梨として祀られている。今の授戒会には、本尊のうしろの板壁右側には天台大師、左側には開山大師の画像をかけ、本尊前に、戒体である舎利塔が飾られている】とのことです。

 もともとのお堂は827年に建立され、法然上人や親鸞聖人、道元禅師など鎌倉新仏教の開祖がここで戒を受けられました。織田信長の焼き打ち(1571年)で焼失し、1678年に現在の堂が再建されました。

 これまで一般公開されたことのないところですので、コロナウィルスの具合を見ながら、紅葉の時期に参拝に行かれてみてはいかがでしょうか。今日も楽しい一日を。

(画像は「しょうぐうさんブログ」から拝借しました)


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