ところで、別れと言いますと仏教には「愛別離苦」がありますね。愛する人との別れによって生じる苦しみのことです。恋人でなくても、大切に思っている人との別れです。何らかの原因で亡くなられたり、何らかの事情で、別れなければならい時もあります。子供が親よりも早く死んでしまうのは計り知れない悲しみでしょうし、事故などで突然逝ってしまわれるのも非常に辛いことです。
このように、「生老病死」に加えて、「愛別離苦」「怨憎会苦」「求不得苦」「五蘊盛苦」を合わせて、「四苦八苦」といいます。お釈迦さまは、この世はこれらの苦しみに充ち溢れていると分析されたのです。しかし、苦しみばかりでもありません。「苦」がわかれば「楽」もわかりますし、苦の原因も突き止められます。意固地にならず自分の考え方を柔軟に変えると素晴らしい世界が広がる、そんなことではないでしょうか。今日も楽しい一日を。
