お盆の過ごし方


 今日は曇り空ですが、午後から台風が接近する予報の京都東山です。雙林寺のお隣の東大谷祖廟の墓地には約1万基のお墓がありまして、今週あたりからお墓参りが本格化しそうな気配です。雙林寺周辺は自家用車や墓参者でたいへん混雑しますので、ご注意ください。

 さて、お盆にはご先祖様が帰ってくるといわれています。この時期には、七夕や夏祭り、盆踊りなど、様々な行事があります。特にお盆はご先祖様に報恩感謝することはもちろん、餓鬼道で苦しんでいるすべてのものに供養をし、その心をかたちにする大切な期間なのです。なお、故人が四十九日(満中陰)の忌明けの後、初めて迎えるお盆を初盆・新盆といい、はじめての道に迷わないようにという意味から、新盆提灯や新盆灯篭に明かりを灯してお迎えする習慣が各地にみられます。

 地域によってさまざまですが、一般的には、ご先祖様をお迎えするために、精霊棚を13日の朝までにかざります。精霊棚は盆棚ともいい、お位牌を安置し、お供え物をする棚です。ご先祖様が道中で乗るナスやキュウリで作った牛や馬もお供えして、夕方には門口で迎え火を焚いて迎えます(精霊迎え)。また、おもてなしとして菩提寺の僧侶がご自宅を訪問して読経します。これを棚経とか盆経といいます。

 精霊棚をかざることが出来なくても、お仏壇を掃除し、お花やお供え物をして、気持ちよくお盆を迎えたいものです。

 そして16日の夕方に送り火を焚き、お盆の間に一緒に過ごしたご先祖様を送り出します(精霊送り)。16日夜の京都で催される「五山の送り火」は有名ですし、地域によっては川や海まで送る「精霊流し」「灯篭流し」の風習もあります。

 このようにお盆は、家族と先祖を思いやり、お迎えからご接待、お見送りまでおもてなしの心にあふれた行事なのです。私たちはお盆を迎えるにあたり、まずもってご先祖様に感謝するとともに、日頃の生活を反省して自分を見つめ直す機会といたしましょう。(天台宗『お盆のしおり』リーフレットより転載)今日も楽しい一日を。