文化財保護法施行記念日

 朝から晴れ空にて暑い京都東山です。さて、8月29日は、文化財保護法施行記念日です。国宝・重要文化財等を保護するための基本となる法律「文化財保護法」が1950年のこの日に施行されました。1949年1月26日に法隆寺金堂が全焼したのをきっかけに、文化財保護政策の抜本的改革が望まれ、従来の「国宝保存法」「重要美術品等保存法」「史蹟名勝天然記念物保存法」をまとめた「文化財保護法」が制定されたそうです。

 雙林寺の御本尊薬師如来さまも重要文化財に指定されている関係から、文化財保護法ではありませんが、本堂前には京都市消防局の制札が立てられ、参拝者などへ啓蒙し、火災予防を図っています。

本堂付近 たき火・たばこ禁止 京都消防局

 この札は、国宝や重要文化財等を有する295社寺等に対して、509箇所が制限区域に指定され(平成27年12月31日現在)、この制限区域の指定された場所に立てられています。各札に管理番号が付され、老朽化しますと、新しいものに取り替えられていました。それがですね、昨今の京都市財政悪化により廃止となってしまったのです。

 先日、消防署員がやってきて、「ご希望とあらば、撤去はいたしますが、今後継続されるようでしたら、お寺さんの方で管理をお願いします」とのことです。何だかなぁです。今日も楽しい一日を。