道元禅師荼毘御遺跡

 

 今日も快晴の京都です。昨日、所用で曹洞宗の宗務所へ赴いたのですが、曹洞宗といえば、道元禅師開祖の禅宗ですね。ちなみに禅宗と言う宗派はなく、主に坐禅を修行する宗派の総称で、臨済宗、曹洞宗、黄檗宗などを指します。

 実は、雙林寺花月庵南隣には、道元禅師荼毘御遺跡塔があります。「曹洞宗高祖道元禅師荼毘御遺跡之塔」「曹洞宗高祖道元禅師は内大臣久我通親の子、十三才の春叡山に上り出家得度、天台の教学を修め、更に内外の智識に道を訪ね遂に大宋国に渡って天童山の如浄禅師より釈迦年尼仏正伝の仏法を相続して帰国せらる。後興聖寺、永平寺を開山日本曹洞の初祖也、建長四年秋病を発し翌年京に帰り西洞院高辻の俗弟子覚念の邸に病を療ぜらるゝも八月廿八日御歳五十四才で遂に遷化せらる。直ちに合龍を天神裏の小庵に移し遺弟等東山赤築地の当処に於いて荼毘に付す。爰に京都府下の法孫報恩の微意を表し謹んで建之」などと書かれています。 

 子供のころはここでよく遊んだのですが、いつのころからか柵で囲まれ、石塔だけのところに屋根がかけられて、現在の状態になっています。たまにお坊さんのお勤めの声が聞こえてきますよ。今日も楽しい一日を。