曇り空の京都東山です。今週から気温が下がって、最高気温は25℃未満となり、過ごしやすくなるそうです。秋が深まるといったところでしょうか。
さて今日は、「とう(10)はつ(20)」と読む日付の語呂合わせから「頭髪の日」です。毎月18日も「とう(10)はつ(8)」と読んで同じく「頭髪の日」となっています。
宗派などにもよりますが、お坊さんは日頃から髪を剃って、いわゆる坊主頭にしています。そういえば、修行期間中は2日毎に剃刀で剃る決まりになっていましたけれども、現在は、ボーズカッターとかボーズシェーバーとかいう電化製品で剃っています。
なぜ、坊主頭なのかと申しますと、もともと、お釈迦さまが出家されたときに、髪と髭を剃られたという故事があって、私たちもそれに倣って坊主頭にしているわけです。そのほかの理由としては、髪は伸び続けますから、煩悩に例えられて、髪を剃ることで煩悩を無くすという意味があります。煩悩はそう簡単にはなくなりませんけれど、日頃から髪を剃ることで、煩悩を無くそうと意識するわけですね。それから、髪形を気にしなくてもよいということもあると思います。寝ぐせを直して髪型を整えるのには時間がかかりますし、手入れも手間です。髪がないと、その分の時間を修行に費やせるということです。
天台宗では坊主頭の決まりはありませんが、本山での儀式や修行のときなどは坊主頭でないと参加できないときがあります。会社員と住職の掛け持ちをされている俗にいう兼業坊主の方は、坊主頭にしにくい場合があるでしょうし、普段はそれぞれのお坊さんにヘアースタイルはゆだねられています。
それはそうと、ときどき小さなお子さんからハゲとかいわれますけど、私の髪はまだまだ生えてきていますよ笑。今日も楽しい一日を。

