あかりの日

LED製蝋燭
 曇り空の京都東山です。今日の最高気温は18℃でちょっと寒さを感じます。そして、新月となります。新月あるいは満月の日には願い事が叶うとされています。さらに、レモン彗星とオリオン座流星群の両方が見られるそうです。レモン彗星とは、レモン天文台で発見された長周期彗星で、地球に接近するのは約1350年ぶりで、一生に1度しか見られない貴重な彗星だそうです。また、オリオン座流星群は、毎年この時期に見られる流星群で、本日が極大にみられるのだそうです。新月で夜空が暗いので、比較的見つけやすいそうですよ。

 ところで、今日は「あかりの日」です。1879年のこの日、エジソンが京都の「八幡竹」を使って白熱電球を完成させたことにちなんで、日本電気協会・日本電球工業会等によって1981(昭和56)年に制定されたということです。

 あかりといえば、暗いところを照らして明るくするという機能的なこともありますが、仏教では、暗い迷いを取り除いたり、暗い気持ちを明るくする智慧を表す光ということで大切にされます。お釈迦さまの「自らを灯明とし、法を灯明とせよ」という「自灯明の教え」は有名ですし、ロウソクは三具足、五具足のひとつで荘厳には欠かせないものです。延暦寺には「不滅の法灯」がありますね。

 一般的に蝋燭を使用しますが、最近では火災防止の観点から、LED仕掛けの蠟燭の模型?ができています。雙林寺でも消防署からの要請もあって普段はLED蠟燭を使用しています。ご家庭のお仏壇にも電球を光源とした蠟燭が使われ始めていますね。

 また、天台宗では、「一隅を照らす運動」を展開しています。一隅を照らす運動とは、信仰と実践によって一人ひとりが心豊かな人間になり、平和で明るい世の中を共に築いていこうという運動です。 一隅を照らす、これ即ち国宝なり 今日も楽しい一日を。