躑躅

 

 曇り空の京都東山です。今日は新月と一粒万倍日が重なる日となります。新月あるいは満月の日は願い事が叶いやすいとされています。いろいろな取り組みごとが万倍の成果になりますといいですね。

 さて、本堂前のツツジが咲き始めました。名前の由来としては。「ツツジは花が筒状になって、連なり続いて咲くことから『つつじ』となった」という説があるそうです。漢字で書きますと、躑躅、杜鵑花、映山紅、管士で、すべて「つつじ」と読むそうです。

 躑躅については「てきちょく」とも読み、「躑(てき)」は、たたずむ、行きなやむ、あしぶみする、「躅(ちょく)」にも、あしずりする、あがくといった意味で、歩行の進まない状態、あしぶみを意味するそうです。

  もともとは羊躑躅だったそうで、羊がこれを食べて、足踏みして、死んでしまったことからつけられたそうです。実は、レンゲツツジという品種の根には有害物質が含まれているからなのだそうです。昔の人の観察力には関心させられますね。

 また、花言葉は「節度」「慎み」です。節度とは、行き過ぎのない適当な程度。ほどあい。慎みとは、控えめに振る舞うこと。だそうです。われわれの行動もこうありたいものですね。ツツジを見て反省してみましょうか。今日も楽しい一日を。