大津日吉大社山王祭

 快晴の京都東山です。今日は「大安、吉日にてすべて進んでよし」です。お天気もよく何かいいことがありそうな気がします。

 さて、暦を見ますと、「大津日吉大社山王祭」と記されています。今日から15日までの日程で行われます。

 日吉大社は、およそ2100年前、崇神天皇7年に創祀された、全国3800余の日吉・日枝・山王神社の総本宮です。平安京遷都の際には、この地が都の表鬼門(北東)の方角にあたることから、都の魔除・災難除を祈る神社として建立され、また伝教大師さまが延暦寺を開かれてからは、天台宗の護法神として崇敬されている神社で、千日回峰行者も参拝されるところです。御祭神は、東本宮に大山咋神(おおやまくいのかみ)、西本宮には大己貴神(おおなむちのかみ)という神さまが祀られています。

 日吉大社のホームページなどによりますと、山王祭は、791(延歴10)年、桓武天皇が日吉社に2基の神輿をご寄進されて以来1200年以上の歴史を有する壮大なお祭です。現在は7基(1基重量1500kg)の御神輿があり、男衆が担ぎ上げ、天下泰平・五穀豊穣をお祈りする勇壮な神事となっています。その起源は、大山咋神さまと夫婦となられた鴨玉依姫神さまとのご結婚と出産を祝う神事です。

 真夜中暗闇の中、松明のかがり火が急な坂道を下る様子や神輿を担ぐ男衆の出で立ちは勇壮そのものです。また、14日に西本宮で行われる例祭は、日吉大社年間最大の神事で、この時に天台座主猊下がご参拝され、ご神前に五色の奉幣、般若心経の読経を奉納されます。古くより縁の深い日吉大社と延暦寺は、明治以降廃絶した神仏習合の名残を色濃くとどめています。

 歴史絵巻を見るかのような華やかで勇壮な神事にご参列されてはいかがでしょうか。今日も楽しい一日を。