追善供養

しょうぐうさん
 いいお天気の京都東山です。朝晩は多少過ごしやすくなってきました。今日は、「く(9)よ(4)う」と読む語呂合わせから「供養の日」だそうです。

 供養は、「追善供養」という言葉でよく使われます。「追善」とは、自分より先に亡くなったご先祖さまのために、生きている者が追って善行を積み、その冥福を祈ることをいいます。具体的には、仏壇やお墓へお参りすることはもとより、亡くなった方の年忌などに法事を営んで供養するので、「追善供養」というわけです。

 法事では、仏さまやご先祖さまに対してお花やお香やお供物をお供えし、お坊さんに読経していただきます。また法事に集まられた人々に飲食を提供し、故人を偲びつつお互いの近況を語り合います。これら法事において施すのもの全てが供養となります。

 また、供養を次のような視点で考えるとわかりやすいでしょう。

  • 香華・飲食物をお供えする。
  • ご先祖さまを偲び敬う心を養う。
  • 仏縁を受けとめて修行・回向する。

 つまり、この3つの要素が法事には備わっています。ご先祖さまの菩提を願うと共に、法事は自己の善徳を積む修養の場でもあるのです。

 ですから、ご先祖さまの年忌をきっかけとして法事を営なんだり、機会をみつけてお寺の行事に参加したりして、ご先祖さまに対して心からの供養をしたいものです。ご先祖さまは、いつでもあなたとの心の対話を待っていらっしゃいますよ。お彼岸を前に、お墓参りのご予定を。今日も楽しい一日を。