中秋の名月

 いいお天気の京都東山です。今日は「一粒万倍日」です。今、取り組んでいることを見直して、万倍の成果になりますように。

 そして、「中秋の名月」となります。旧暦の8月15日にあたり、「十五夜」とか「中秋の名月」と言います。旧暦では、7・8・9月が秋とされていて、8月15日は中間なので「中秋」というわけです。この日は、空気が澄んでいて、月が特に美しく見えるといわれています。ただし、「中秋の名月」は必ずしも満月ではなく、今月の満月は、明日です。ちなみに、次に中秋の名月が満月になるのは、2030年9月12日だそうです。

 そもそも十五夜にお月見をする文化は、平安時代の中ごろに中国の「中秋節」が伝えられたとみられ、909年8月15日に初めて貴族社会で行われたそうです。その後、江戸時代になってから庶民の間にも広がり、秋の収穫を祝い感謝する行事へとなっていったそうです。

 月見台を設えて、月見団子や里芋、栗や柿などをお供えして、自然に感謝する儀礼が行われました。また、里芋の収穫時期と重なるところから、「芋名月」とも言われます。そこで、お月見で欠かせないのはススキですよね。稲穂に似ているので、穂が出てくるように豊作を祈ったとか、ススキは神さまの依り代で、悪霊や災害から農作物を守ってもらおうという意味もあるそうです。 

 今夜は、お天気もよさそうですから、美しい月を拝みながら、すすきや月見団子をお供えしたり一献いただいたりして、秋の気配を感じてみようと思います。いや、まだまだ暑くてそんな気になれないか?今日も楽しい一日を。